小川町は日本一バイオガスプラントがある町です

【バイオガス技術とは?】

農産残物や家畜糞、おからなど、「有機物」から燃えるガスと有機質肥料(嫌気性発酵液肥)を作る技術のことです。液肥は主要3成分(N,P,K)ともほぼ最初の状態のまま。おまけにガスも得られるというわけで、一挙両得です。青々と燃える炎は、とても手作りのものとは思えないほどで、調理や照明、あるいは発電にと立派に役だってくれます。液肥は僅かに臭いが残る程度で蝿もきません。従来の堆肥に含まれる有機物は難分解のセルロースが多く、腐植質が15%程度であるのに対し、液肥では30%近くが腐植質であることも大きな這いで、腐植質の多さは作土に施したときの土壌改良(団粒化)効果となって現われます。発酵中に病原菌や糞に紛れた寄生虫が死滅するので、安全な有機質肥料が得られることも大きな魅力です.牛糞などを有機質肥料として利用する際に問題となる病原性大腸菌(0157など)の問題もしっかりと発酵させた液肥ならば大丈夫です。

【バイオガスを作ろう!!】

なんと言ってもバイオガス技術の面白いことは、使う人が作り、また自ら利用のしかたを工夫することです。昨今微生物資材などのバイテク・八イテク農業技術を応用した商品が驚くほどたくさん出回っています。それら自体は利用しやすさや、品質の点から言っても価値あるものだとは思います。しかし、金のかからない、あるいは金をかけないための農業技術がもう少し見直されても良いのではないでしょうか。バイオガス施設で得られたガスをエネルギーとして利用する農家の方が、さらに液肥を使った病虫害の防除など色々な技術を自らの手でおこなうようになったら、さぞかし面白いことでしょう。

 

現在小川町にはコンクリートタイプ3基、プラスチック簡易型5基計8基(現行数を確認する)のバイオガスプラントがあります。もちろん数の上では日本一。バイオガスを作りたい人は同町の「ぶくぶく農園」へお問い合わせください。ここがバイオガス普及のためのNGOであるバイオガスキャラバンの事務局になっています。